フォルテコール(ベナゼプリル)
<フォルテコール錠 2.5mgフレーバー>
猫:体重1kg当たり塩酸ベナゼプリルとして0.5mg〜1.0mgを1日1回経口投与する。
体重別には、通常次の投与量による。
体重 投与量(錠数)
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1.25以上2.5kg未満 1/2錠
2.5以上5.0kg未満 1錠
5.0kg以上10.0kg未満 2錠
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<フォルテコール錠 5mgフレーバー>
猫:体重1kg当たり塩酸ベナゼプリルとして0.5mg〜1.0mgを1日1回経口投与する。
体重別には、通常次の投与量による。
体重 投与量(錠数)
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2.5以上5.0kg未満 1/2 錠
5.0以上10.0kg未満 1 錠
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★★投与量が変わってしまうので、医師に確認。
▼詳細
●成分名 ベナゼプリル 錠剤 ビーフ風味のフレーバー錠 犬用
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●総論
ベナゼプリルは人では蛋白尿を抑制して、慢性腎疾患を抑制することは知られている。犬でも慢性糸球体炎のモデル犬で腎機能の抑制は証明されている。糸球体基底膜のサイズ選択制を変更するといはれている。
現在腎臓に関してははきちんちしたエビデントはない。
フォルテコール錠を犬及び猫に経口投与すると、ベナゼプリル(
プロドラッグ)は速やかに吸収され、肝臓でベナゼプリラートに活性化され効果を示す。
犬の僧帽弁閉鎖不全による慢性心不全は、レニン・アンジオテンシン・アルドステロン(RAA)系の継続的な活性が血管収縮、水分・Naの貯留を促進させた結果、血圧上昇、血液量増加をきたし、ますます心臓に負担がかかるため、症状が進行するものである。ベナゼプリラートは、RAA系を抑制し、血管拡張作用、容量過負荷の低下、利尿作用、心拍出量の増加、心筋保護により、心臓への負担を減少させる。
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●犬・ACE阻害剤の使用について
○犬・
現在のACE阻害剤のおおくは腎臓排泄であるが、このベナゼプリルは肝臓と腎臓から排泄される特徴があります。排泄50%は尿、50%は胆汁でプロドラックです。活性体にSH基なし形態をしている。
メーカーの能書には腎機能低下動物でも用量補正がいらないと記載されているがACE阻害剤自体、線をひいたように代謝のかわる薬剤ではない。体になじんでいる薬剤です。スピロノラクトンとは禁忌とかかれているが、実際使用した経験ではスピロノラクトン大丈夫でした。
●猫・ACE阻害剤の使用について
○猫・
血圧
血圧測定 160-180mmHgの間では、ACE阻害剤で効果ある。
@ACE阻害剤を1週間投与sid→効果内なし。
AACE阻害剤を1首位間投与bid→効果内なし
Bアムロジピリンを使用→効果内なし
Cヒドララジン
○猫の慢性腎臓疾患時
腎臓の時期を診ることが大切ですが、なるべく早く使用することが良いと言はれています。高度な蛋白尿。TGF-βが活性化し糸球体高血圧が発現しています。これらはACE阻害剤で抑制可能です。
慢性腎臓病はレインが分泌して、輸出細動脈を収縮させる。すると糸球体で血液は停滞して、繊維化がおこります。ACE阻害剤の投与により、輸出細動脈を拡張させると多くの血液が糸球体に流れる。一時糸球体ろか量が減少するため、BUN・Crは上昇する。人の例では、1ヶ月待つととBUN・Crは減少する。猫でもこのへんまでまってみてはどうか。
圧にたよるのではなく、量により腎臓を保護するように働かせたほうがようのではと考えられている。
ACE阻害剤禁忌時として脱水、低血圧があげられる。水和がきちんとされてなかったり、病気をあやまって使用すると、状態わるくなることがあります。一生あげる必要はありません。体調が悪化することもある。特にベナゼプリルは蛋白漏出抑制効果もある。尿中蛋白や尿中CRを指標にコントロールが必要である。ACE阻害剤を使用する際は水分を十分あたえてもらう。
ベナゼプリルをやめるタイミングとして
@CRE5.0まで
A肥満だと脱水わかりにくい。口腔内の乾燥をみる。臨床症状を基におこなう2つの方法がある。
しかし獣医師により見解は異なる。前記したが、ベナゼプリルは輸出細動脈だけを拡張させる。V期、W期では体重減少、PU/PDがみられ、身体的に脱水が認められる。
V期、W期の動物は輸入細動脈が拡張して、輸出細動脈は縮小している。そして糸球体濾過量を維持している。この状態でACE阻害薬をあげるとどうなるか。輸出細動脈が拡張して、急性腎不全を誘発するだけである。安心して使用できるのはT期、U期のみであるが、この状態では鋭敏に検出できる検査はない。
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●副作用
嘔吐、軟便、下痢、ふらつきが報告されている。
ベナゼプリルのみではなく、ACE阻害薬の種類によってモニター法が変わることはありません。
ACE阻害薬開始時に腎パネルに異常があったり、脱水のある症例は神経質に腎パネルをモニターしますが、それ以外は神経質にモニターはしません。ACE阻害剤の使用の禁忌は低血圧と脱水です。このいずれかが存在すると、高窒素血症が発症しやすくなります。
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●フォルテコール錠の経口投与時の排泄ルート
犬では10%が尿中に、90%が糞中に排泄される。
また、猫では5%が尿中に、95%が糞中に排泄される。また、代謝物ベナゼプリラートの静脈内投与時の排泄ルートは犬では46%が尿中に54%が糞中に、猫では15%が尿中に、85%が糞中に排泄される。
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参考資料
●ACE阻害剤は、1つではなくて、動物薬でも5つあります。動脈と静脈の両方を拡張させる薬です。
@マレイン酸エナラプリル(エナカルド錠)腎排泄
A塩酸ベナゼプリル(フォルテコール錠)肝腎両方から50%排泄。
Bラミプリル(バソトップ錠)肝腎両方から50%排泄。
C塩酸テモカプリル(エースワーカー錠)80%以上肝、残りは腎から排泄
Dアラセプリル(アピナック錠)60%肝から40%腎から排泄
●ACE阻害剤薬理作用
心不全になると心拍出量(CO)が低下、血液が出ていない状態になる。RAA系が活発になり、腎臓からレニンが分泌され、アンギオテンシンTが作れれる。肺を通るとアンギオテンシンUに変換酵素で変わる。アンギオテンシンUはアルドステロンを分泌して、Naを保持する。血中のNaがあがると浸透圧が上昇する。血管外から水が入り、腎から尿がでる。心不全の動物には、血管外から水が入ることによれり、前負荷、後負荷が増してしまう。CO減少。そのため ACEi剤の投与が心不全に有効である。心不全兆候なしでのACEi剤の投与はCO減少させるといはよくないとされていた。以上が教科書的なACEi剤。またアンギオテンシンUは血管収宿作用があり、血圧を上昇させる。
注意・フロセミドとの併用で腎前性の腎不全にかかりやすい。たとえBUN 80、Cr 2.2の場合。1週間ごに再測定して、BUN上昇しても、Crが横なら投与継続。両方あがるときはフロセミドをどう押さえるかがポイント。 BenezeprilにACEi剤を変換すれば良い訳ではない。フロセミド(ヘンレ系締上行脚に作用)を少なくして、スピロノラクロン(尿細管近位に作用)を使用するのも方法。スピロノラクトンはACE阻害剤とは、腎前性の尿窒素血症の場合は使用できる。腎性の場合は高kになる。使用していてCrが上昇している時は注意。
ACEi剤の各種の違い・メーカーはいろいろ自社のACE阻害剤を宣伝しているが、基本的には殆ど変わらない。 Benezeprilは肝臓、腎臓排出とかかれているが、他のACE阻害剤にくらべ線をひいたように変わる訳ではない。ACE阻害剤は生体になじんでいて、他の薬とは違う。どれを使用しても対して差はない。(カプトプリルは効き目悪いと言う文献はある。)心臓がわるければ、排出経路がどうであれやらないとまずい薬です。
●応用使用・
最近の傾向として、ACE阻害剤が心筋の肥大(リモデリング)を抑制すりこと、血管内皮細胞の増殖抑制をおこなうことがわかっている。教科書的にはCO の低下する、肺動脈狭窄、大動脈狭窄には使用禁忌と書いてあるが、心筋の肥大(リモデリング)を抑制する作用があるため、使用したほうが良いとの見解もある。
このRAA系は体液のみではなく、組織中( 腎臓、心筋etc)にも存在する。そのためアイザックのTでの使用により、長く延命効果も期待できる。しかしスカンナビアの先生の報告ではブラセポもACEi剤投与群も4年間では効果に差はなかった。
7年間同様の実験で様子を比較したが、4年をこえたあたりで差がでて、ACE阻害剤投与群のほうが良いとの報告もある。全体的な解釈はACEi剤のアイザックのTでの使用では延命より、QCLの改善に役立つと言はれてる。ACEi剤を使用していてもどこかで急に効かなくなることもある。
正常心だと夜は迷走神経が有利で心拍数が押さえられ、昼は交感神経有意なため、心拍数は多くなる。心不全になると昼夜つうじて、心拍多くなる、ACE阻害剤の投与により夜間の心泊数増加は押さえれれる。迷走神経が働くようになる。8時間後がピークなので夜1回の投与により夜心拍をおとすことが重要です。
どのACE阻害剤を使用しても、効果におおきな差がないものと思っています。腎機能のモニターは基本的にBUNが上昇して、利尿剤を併用しなければならない場合、BUN、Crのチェツクを1W後のおこないます。これはACE阻害剤の使用の副作用より、利尿剤の影響の確認のためです。BUN上昇なら利尿剤を減量します。
どのACE阻害剤でもおこなっています。
※院長先生のお薬記録に関する注意点
本記録は専門書・学会・臨床経験を参考に作られた本院で使用している資料です。
獣医師ひとりひとり、考え方、技量は異なり、すべての臨床の場での適応を推奨するものではありません。
動物医療の場では、薬剤は犬用、猫用もまれにありますが、(エキゾチツク用はなし)殆どが人用の薬剤の応用です。ここに記載されている効能、効果、用法、用量、使用禁止期間など一部、すべては日本では承認されていない情報であることをあらかじめ、ご了承ください。
posted by boonyan at 10:30|
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